9106a75f.jpg先月(11/25)【Super Tarmac Daiba Round 】でのお披露目した'08モデル(Motard Suit)である。
基本デザイン(Photoの様に下半身をBlackとSilverLineでワイルド感を^^;)は継承しつつも細部に改良を施した。
本格的にモタードツナギ開発始め約4年の歳月が流れ、その集大成と言えるスーツが出来た様に思う!?
MOTO1Topライダーのツナギを手がけてきた訳だが、'06までは何かしっくりこない部分(謎!?)が最後まで消えずに試行錯誤!
941a4ffd.jpgもちろんダメだった訳でもなく当然評価は頂いていたのだが、やはり職人としては「No problem」が欲しい!特にオフロード出身ライダー(熱田選手(Photo)他)の微妙な要求に明確に答えていないであろう!?と答えが見えないもどかしさ...。(各選手Photoから読みとれる様にOff出身ライダーはアクションが大きくロードから見ると特異な部分が!?)
しかし本年初旬('07)YassyことMOTO1'06チャンピオン松本選手(Photo)との出会いからその謎の答えが明確になる事になる(^^)v
c32a9a6c.jpgシーズンイン直前、アメリカ参戦のため成田空港に向かう途中「律儀」にも工房に立ち寄ってくれ、時間の限り「使い手」と「作り手」の意見交換が実現した。
もちろんサーキットに応援を兼ねて時折赴くのだがレースに集中している選手にはどうしても遠慮が出てしまいなかなか突っ込んだ意見を聞けない!そう”職人にとってはとても貴重な時間なのである(^^)
b8d34467.jpg'08モデルの特徴は前出の「モタードスーツ」を継承するも'07シーズンのコンセプトに掲げたニットの拡大(※)に頼らずカッティング(パターン形状)を駆使して可動範囲を確保した事である。また、袖口のカットもより進化と見た目は差ほど変わらないが着てみると明らかに違うのである。
'07Suitに対する熱田選手から「すっごく良いっすよ!」とのコメントは職人として最大の賛辞でありそしてライダーと作り手の意思の疎通が行われ「確信」に変わった瞬間でもある。
※:ニット部の拡大はロードセッション転倒時のリスクをも拡大してしまう(>_<)
b61fbe62.jpgそしてその'07開発BaseSuitの進化版(下記をも加味)が'08モデル(モタード)である。
また、この4年間多く(モタードスーツ)のリペア(修理)を受けある事に気が付く!何故か!?どのスーツもロードの感覚からいうところの「ボロボロ」で帰ってくるのである。長年修理をしているが「使用期間」を考えると信じられない位ダメージが酷いのである。※ボロボロといっても穴だらけという訳ではないのだが...。
その都度「何故?」が頭をよぎり「使用環境・頻度」をイメージしてみると“なるほど”なのである!
9412c082.jpg◇走行代(練習)が安価なため走行時間がロードでは考えられない程多い。◇ダートセッションでの転倒、そして雨のダートの泥はスーツに更なるダメージを与える。◇絶対スピードが低いため転倒でのダメージ(体)も低いと考えられ、ある意味転倒(当然走行量と比例^^;)
が多い等々”故にある面ロード以上の耐久性※が必要なのだと実感する訳である。
'07までのSuitでは「動き易さ」「軽量」を重視して採用していた膝下のケブラー混素材をロードスーツ同等まで縮小し耐久性を確保する等まさに4年間の集大成かと(^^)v
※:決して安いモノではないのでPRIDE1では対応年数(耐久性も重要かと考えます。
追伸:来年('08)ロードスーツの基準から落とした形でモタード専用MFJ公認スーツが施工される予定の様だ!?しかし現在予定されている基準を聞いた限りでは使用環境・頻度(トータル的な強度)等は無視され「最高速が低いから大丈夫」的な基準であると言わざるを得ない(>_<)
※これは余談であるが、某メーカーの様に「動き易さ」「軽量」の最重視でSoft素材をふんだんに使うスーツも最高速を考えると強度的には問題ないのであろうが、やはりトータル的な耐久性には些か疑問が残る次第である!(この某スーツも基準をクリアするらしい@_@;)
PRIDE1.JP
プライドワン.JP 追記>>

サイドバー下部にお勧めバイク書籍(PRIDE1関連記事掲載他、個人的お気に入り等)ご参考までに記載してみました(^^)